まだまだ厳しい業況が続く旅館業界・・・
2020年2月にコロナが流行して以来、私たち旅館業界は類を見ない大打撃に見舞われました。やっと落ち着きだしたこの頃ですが、業界を取り巻く環境は回復の兆しはあるものの、完全に回復までには至っていません。以前は主体であった「団体・グループ客」は未だに少なく、インターネットを中心とした「個人客」がメインとなっています。年間売上額は大幅にダウン、それとは逆に経営を維持するための融資借入額は増加しています。さらには、人手不足や物価高騰も後押しして経営が傾く危機的状況は益々増えていっているのが、この業界の実態です。
ひるがみの森は1から生まれ変わることができました!
当「ひるがみの森」は、コロナ以前から経営危機に陥りました。売上の低下、業者への未払い、税金滞納、設備不良、格安単価での販売、個人客への未転換。集客も資金繰りも設備も、全てにおいて現状のままでは立ち行かない状態でした。原因は、経営側にもスタッフにも必要な「旅館のい・ろ・は」が欠けていたのです。正確には、「自分たちのやり方だけが全て」といった誤認のせいで、探究心を持てずに展開ができなかったのです。
しかしながら、今ではOTAエリア売上ランキング連続1位、口コミ評価3.7→4.3、平均単価7,000台→15,000台へアップ、施設の全面リニューアル、年間売上は毎年増加、宿泊や日帰り温泉の利用も増加し温泉街イチ活気ある宿に生まれ変わることに成功しました。
なぜ逆境の中、経営改善できたのか?
それは、「旅館業」としてのビジネスモデルを理解し、新しい発想や考え方、戦略を考えながら経営する思考になったから。加えて、これまでに無かった業界ノウハウや知識、スキルを身につけることが出来たからに他なりません。コロナ禍だから集客できないのは仕方ないにしても、その時間を無駄にせず先を見据えた事業計画と販売展開を構想しておくことができました。あとは結果に結びつくよう、さまざまな仕掛けや展開を実行し1歩1歩前進したのです。
当館に今できることは・・・
これまでとは違った旅館経営の考え方やノウハウを身に付けたことで、大きく飛躍することができました。売上も年々増加傾向にあり、収益性も上がっています。そして何より嬉しかったのが、たくさんの「お客様」が当館に集まってくれていることです。それまでには、たくさんの苦労がありました。しかし、「旅館業のいろは」を改めて見つめ直すことで、「あの、ひるがみの森が!?」と周辺旅館さんにも驚かれるほどの事業再生を果たしました。これら実際に経営改善に至った方法を、以前の当館のように苦しい状況に追い込まれてしまっている旅館さんがいらっしゃればぜひ参考にしていただきたく、情報配信・共有いたします。今回のプロジェクトは、弊社親会社になる(株)旅と館[旅館専門サポート会社]の現場の実務経験に裏付けされたノウハウ、全国に7人しか認定されていない旅館専門家(2019年当社調べ)として活動したサポート実績に基づき、当「ひるがみの森」を再生に導いた「旅館経営」と「集客の仕方」をお伝えいたします。
1件でも多くの旅館と「共存」できることを願って!
どうして、有益な情報を配信するのか?と不思議に思われるかもしれません。ですが、これが当社「(株)やどはく」、「(株)旅と館」の社会貢献と考えています。元々、特殊業といわれる旅館業では相談先があまりありません。同エリアの施設同士では互いにライバルになってしまうため、有益となる情報公開はタブーというのが一般的です。だからノウハウを持つ人に依存してしまっており、ヘッドハンティングに頼った人材確保の構図に昔からなっています。しかし、そのスタッフが辞めてしまったら、また分かる人を見つけなければなりません。これでは、いづれかはノウハウが全くなく業界知識すら持ち合わせない宿になってしまい、上がるものも上がらなくなるのは必須です。その相談先となるのが「(株)旅と館」であり、これまで経営難の旅館をトータルサポートで立て直してきました。当「ひるがみの森」もその1つです。待ったなしの旅館業界で1件でも多くの旅館が継続経営していくことこそが、我々の根底にある願いです。
株式会社 やどはく・株式会社 旅と館
代表取締役 岡田 拓也
